任意予防接種について

赤ちゃんや子供が受ける予防接種には、定期予防接種と任意予防接種があります。
定期予防接種が一通り済んだ後に、任意予防接種についても考えてみましょう。

任意予防接種は、それぞれの判断により、直接病院に行き接種するものです。
市町村や保健所からの通知は一切ありません。
自分達の判断で受けるか否か、決めることになります。

そして、任意予防接種は自費になります。
病院によって接種料金が違いますので、確認してみてください。

一般的なものに、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、水痘(水ぼうそう)、インフルエンザ、B型肝炎などがあります。

インフルエンザは毎年流行前の11月頃の接種が良いです。
予防接種を受けていても、かかってしまう場合はありますが、軽く済みますし、近年問題になっているインフルエンザ脳症の未然防止になります。

おたふくかぜは、1歳過ぎくらいでかかった場合、合併症が起こることがあり、髄膜炎脳炎などになったり、難聴になったりすることもあります。

4、5歳が一番かかりやすいですが、年をとるにつれてかかった時に重症になります。
思春期以降に感染すると、睾丸炎や卵巣炎になることもあります。

水ぼうそうは、健康な子供ならかかっても比較的症状は軽く済みます。
ですが、脳障害などの合併症が起こる可能性はあります。
また、一度感染して水ぼうそうウィルスが体の中にひそむと、将来帯状疱疹を起こす原因にもなります。

病気にかかった時の症状、合併症などを考えると、任意予防接種も受けておいた方が良さそうです。

子供が幼稚園や保育園に入園したり、集団生活をしたりする前に接種しておくことをお勧めします。

トイレのトレーニング

赤ちゃんの大変な時期が終わり、意思疎通ができるようになってきて、少し子育ても楽になってきたかな?・・・と思い始めた頃にやってくるトイレトレーニング。

2歳くらいになってくると、周囲の子供でオムツが取れている子がいたり、「もうトレーニング始めた方が良いのでは?」なんて声も聞こえたりして、何となくあせってしまいますよね。
でもトイレトレーニングは、ママと子供のタイミングがあります。
周りの事は気にせず、自分達のやる気のある時に、自分達のペースで初めてくださいね。
私は、夏場をお勧めします。失敗されても、洗濯物はすぐに乾くし、多少濡れていても冷えて風邪をひく心配もありません。
また、夏場は汗をいっぱいかくので、おしっこの回数が少なくなり、失敗の回数も必然的に減ります。

私には3人男の子がいますが、長男の時は、夏場にいきなりパンツをはかせ、おもらしした時の不快感を味わわせました。
その後、何度か失敗されましたが、1週間でオムツがとれました。

が、兄弟でも違うもので、次男はその方法でもなかなかとれず、たれ流しの日々。
あまり叱ってはいけないといいますが、イライラして怒鳴ってしまい・・・。
これではいけないと思い、思い切ってトレーニングを中断しました。
次男にとっては、まだおむつを取る時期ではなかったのですね。
1年後の夏に、また再開しました。この時は、イライラするのを避ける為、市販されているトレーニング用のパットを使いました。
パットとは、パンツにあてて使うものです。おしっこ1回分くらいは吸収してくれます。それなりに不快感があるので、子供も失敗してしまった時はすぐに分かるようです。
その方法で、2週間くらいして、やっとオムツがとれました!

子供って、それぞれ成長の仕方も違うし、個性も色々ですね。
叱られて、もうトレーニングなんてしない!という子もいれば、ママに褒められるまで頑張ってやるって思う子もいます。
すごくしっかりしているように見える子でも、トイレはまだなのっていう子もいるし、まだおぼつかない感じでも、おむつは取れている子もいます。

けれど、誰しもいつか、オムツはとれるものです。大人になってもオムツをしている人っていませんよね。

レーニングが進まなくても焦らないでくださいね。
その子に合った、その子のペースで頑張ってください!

赤ちゃんの睡眠について

子育てに奮闘しているママにとって、赤ちゃんの寝顔を見ている時って至福の時ですよね。
でも赤ちゃんの寝顔をゆっくり見ていられる時ってほんの一瞬。
特に新生児の赤ちゃんの眠りは小刻みで、1回の睡眠時間は長くて2、3時間です。

眠りには浅い眠り「レム睡眠」と、深い眠り「ノンレム睡眠」があります。
赤ちゃんはレム睡眠が長いので、長時間眠ることができないのですね。

ある教授のお話によると、赤ちゃんは1歳くらいまで、「眠い」という状態がわからないのだそうです。
眠くなってきて、くらくらしたり、すーっと眠りに落ちていくような感覚を不快に思ってしまい、泣き出したり、ぐずぐずしてしまうそうです。

そう思うと、「もうっ、可愛いなあ」なんて、思えますよね。

・・・とはいえ、眠りにつく前の毎回のぐずり、忙しいママにとっては大変です。

でも、赤ちゃんはママの気持ちにとっても敏感。
イライラしながら寝かしつけをしていても、逆効果です。

寝なくてもまあいいか、という気持ちでママがリラックスすると、赤ちゃんは安心して眠れるようになります。簡単そうでなかなか難しいことですが・・・。

人間の眠気を強くするホルモン、メラトニンは暗い場所で多く分泌され、明るい場所では分泌が抑えられる働きを持っています。

ですから夜の寝かしつけでは、寝室を暗くして、テレビなどを消し、眠りやすい環境を作ってあげましょう。

またメラトニンは昼間にたくさん太陽の光を浴びることによって大量に分泌されます。
天気の良い日には外でお散歩したり、外気浴をしてあげたりすると良いですね。

あかちゃんの歯磨き

子育て中のママには大変な事ってたくさんありますが、子供の歯磨きもその中の1つではないでしょうか。

赤ちゃんの時の前歯だけの状態の時は、寝る直前や夜中の授乳に気をつけて、歯を拭いてあげるだけで十分です。

本格的に歯を磨いてやるのは、前歯が生えそろって奥歯も生えてきてからです。

子供が自分でやりたがったら、赤ちゃん用の歯ブラシを持たせてあげてください。
この時、もう1本、ママ用に歯ブラシを用意しておくと良いですね。
子供って歯ブラシをガジガジ噛んですぐにダメにしてしまうし、ママが取り上げると怒って仕上げ磨きが難しくなってしまいます。
できるだけ、子供の機嫌を損ねないよう、「歯磨きって楽しいものなのだよ〜」という雰囲気を作ってやる事がポイントです。

仕上げ磨きをする時は、時間がかかると嫌がるので、笑顔でやさしく話しかけながら、手早く済ませてくださいね。
子供の歯はとても小さいので、歯ブラシの先端だけを使って細かくふるわせるように動かします。
子供が暴れたりすると、ママの歯ブラシを持つ手にもどうしても力が入って、ゴシゴシやりがちですが、それでは逆効果です。
上唇の内側あたりの、子供が嫌がるスポットに特に気をつけながら、子供に「痛い」って感じさせないよう、優しく磨いてあげてください。

・・・とは言っても、実際とても難しいこと。
私には3人の息子がいますが、とっても苦戦しました。
大泣きしている息子をパパと一緒に押さえつけて・・なんて事もしょっちゅうでした。

でも時にはそんなことがあっても、ママが愛情を持ってやっていれば、いつか子供は分かってくれるはずです。

子供の歯を守るのは、親の大事なお仕事です。
頑張ってくださいね!

赤ちゃんの視力について

赤ちゃんの目ってどうなっているの?
ちゃんと自分達のことが見えているの?
ママにとって、赤ちゃんの視力って気になりますよね。

新生児期の赤ちゃんは、まだぼんやりとしか見えていません。生後3ヶ月を過ぎるとだんだん焦点があってきます。赤ちゃんの視力は、色々な物を見て、脳の神経を刺激してやることで育っていきます。

赤ちゃんは人の顔に特に興味を持ちますよね。
子育て中のママは積極的に赤ちゃんの顔や目を見てあげて、語りかけるように心がけてください。そうすると、赤ちゃんの脳は自然に刺激されて、視力発達につながります。

赤ちゃんの時期にポイントになるのが、2ヶ月までにできる凝視と、3ヶ月以降の追視です。この2つができていれば、赤ちゃんの目の発達は正常であると言えます。
凝視や追視は、普段の生活の中で簡単にチェックできますね。
赤ちゃんとの遊びのつもりで、やってみてください。

また、6ヶ月前後の視力発達が著しい時期に、斜視や片目に病気があると、視力発達を防いでしまいますので、ママは普段からよく観察してあげてくださいね。

8ヶ月前後になると、目の機能が発達して立体視ができるようになり、自分と物との距離も正確に把握できるようになります。

2才になると、視力は0.5程度まで発達します。
3才でようやく半数くらいの子が、大人並の視力1.0になります。
4才で7割、5才で8割くらいに増えて、6才にはほとんどの子供が1.0くらいになります。

何か原因があり、脳の神経にうまく刺激が伝わらなかったりすると、視力は育ちません。目の異常はできるだけ早く、3歳前に発見してあげるのがベストです。
子供が小さいうちはなかなか難しいですが、発見が早ければ早いほど、視力回復しやすくなります。

マタニティブルーについて

妊娠の前後に起こるホルモンバランスの急激な変化により、精神的に不安定になることをマタニティブルーと呼びます。

ホルモンバランスが変化すると、視床下部が不安定な状態になり、それによってイライラしたり、眠れなくなったり、疲れやすくなったりしてしまうのです。

また、妊娠〜出産〜育児の間に起こる、身体的疲労や、出産や育児に対する不安などもマタニティブルーの大きな原因になります。

妊娠、出産することで、突然自分の負担が大きくなり、赤ちゃんを守らなければ、という母親の自覚が芽生えます。
でも子育てって思っていた以上に大変。なかなか自分の思うようにいきません。
赤ちゃんの発達が心配、おっぱいを飲んでくれない、赤ちゃんが寝てくれない、などの子育てに対してのジレンマが生じ、そこから精神的不安定になってしまうのです。

「可愛い赤ちゃんを授かって幸せなはずなのに、どうして自分はこんな気持ちに?」なんて思わないでくださいね。
このマタニティブルー、多くの人が経験しています。
出産経験のある人の80%くらいの人が、多かれ少なかれ、マタニティブルーを経験しています。マタニティブルーは、妊娠、出産による自然現象といえるのです。

そして、ブルーな時って、この状態がずっと続いてしまいそうな気持ちになってしまいますが、大丈夫です。
マタニティブルーは一時的なものです。
ホルモンが正常な状態に戻れば(産後1〜2週間で戻ります。)、だんだん精神的にも落ち着いてきます。

ただ、ひどくなると、一日中泣き続けてしまったり、食事ができなくなったり、育児を放棄してしまう場合もあります。
辛いな、と感じたら、周りの人達に素直に打ち明けて、家事や育児を手伝ってもらってください。
それでもだめだったら、思い切って病院に行ってみてくださいね。
適切な処置をすれば、きっと良くなります。

赤ちゃんの『向き癖』について

ほとんどの赤ちゃんは、同じ方向を向いて眠ります。
良く耳にする、「向き癖」とうものです。
向き癖があると、赤ちゃんの頭はだんだんと歪んでいきます。時には顔の形まで、変わってきてしまう赤ちゃんもいます。子育て中のママにとっては、とっても気になってしまいますよね。

向き癖を直す方法ってあるのでしょうか。
残念ながら、私の経験上、これが効くっていうのはありません。

でも、ちょっとでも改善してあげたいのが親心。
簡単にできる方法がいくつかあります。

まず、赤ちゃんは明るい光に反応する為、向き癖がついていない側を、明るい窓辺や室内灯のほうに向けてやります。
向かせた後、向き癖の方を向いてしまわないよう、タオルなどで固定しておくと良いです。

また、赤ちゃんは物音や人の気配など、興味のある方に顔を向けようとする為、向き癖がついていない側を人がよく通る側にしたり、そちらから頻繁に声をかけてやったりします。

向き癖を防ぐ赤ちゃん用枕もありますので、使ってみても良いかもしれませんね。

でも、向き癖が治らなくても心配しないでください。
頭の歪みは寝ている時間が短くなってくるにつれて、だんだん直ってゆき、2、3才頃には髪の毛も増え、ほとんど分からなくなります。
実際、新生児の頃に頭の歪みがひどかった我が子も、6歳になる現在は、全く気になりません。

居心地が良いので一定の方向を向いているのに、わざわざ反対側に向けられたら赤ちゃんは寝にくくなってしまいますよね。
やはり、歪みは自然に治るものなので、赤ちゃんの機嫌を損ねてまで、直す必要はないと思います。

出産後って、何かと生活を制限されてしまいますよね。
特に、まだ首のすわらない新生児の間は、簡単にはお出かけできません。

私には3人の息子がいて、一番下の子は今7ヶ月。
今でこそ、出かけやすくなりましたが、新生児のうちはやっぱり買い物に困りました。

主人がいる週末になるべく沢山買って、平日には行かなくても良いようにしていましたが、長男、次男は食べ盛り。冷蔵庫の中はすぐに空っぽになってしまいます。

子育て中のママのお買い物には、やっぱり抱っこひもをおすすめします。
特に上の子がいる場合は、ベビーカーで行くと両手をふさがれてしまい、上の子の面倒がみきれませんね。
また、ベビーカーではご機嫌斜めの赤ちゃんでも、おんぶや抱っこされていれば、静かにしていてくれます。

私は最初、抱っこひもに抵抗がありました。洋服はよれるし、見た目的にも・・なんて。でもそんなこと、言ってられません。一度使うと、なんて便利!
肩が痛く、たくさんの物は買えませんが、動きやすいし、赤ちゃんの温もりを感じていると幸せを感じて・・・。

とはいえ、やっぱり買い物は大変です。
近所に頼めそうな人がいれば、思い切ってお願いしちゃいましょう。
「今日お買い物に行くかな?」と感じたら、一緒にお願いしてみましょう。
少しの品なら、きっと快く引き受けてくれるはずです。

周りに頼めそうな人がいなかったり、やっぱり気を使うから・・といったりする人は、生協などの宅配サービスもおすすめです。
宅配サービスって、高いイメージですよね。確かに物によっては高いものもあります。
でも、お値打ち品も中にはありますし、買い物に行く手間を考えたら安いものです。
野菜なども扱っているので、利用してみましょう。

また、自治体などが派遣してくれる、産褥ヘルパーなどもあります。
たいてい時間ごとに金額が決まっているようですが、考えてみても良いかもしれません。民間の産褥ヘルパーもあるようです。
私は利用したことはありませんが、近所の人で、利用している人はいました。
お金がかかってくることなので、ちょっと気がひけるかもしれませんが、疲れている時や、産後1、2ヶ月の大変な時期など、自分の体と赤ちゃんのことを考えると、とても良い方法だと思います。